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空き家を相続したときの処分法6選!
処分したほうがよい理由も解説

空き家を相続しても使わない不動産なので困っているという人もいるのではないでしょうか。
不動産は維持管理をするのが大変なため、不要な不動産を所有してしまうと負担に感じてしまうのも仕方のないことです。
本記事では空き家を相続したときの処分法を6つ解説していきます。
そのほかにも空き家を処分したほうがよい理由や、処分時の費用も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

空き家を処分したほうが良い理由

空き家を処分したほうが良い理由はいくつかあります。
もし空き家を処分したほうが良い理由に該当しているのであれば、処分を検討したほうが良いかもしれません。

空き家は維持管理が大変

空き家を所有していると、維持管理を行わなければならず大きな負担です。

建物は締め切った状態で放置すると、熱や湿気がこもります。
木造の場合は熱や湿気により木材の膨張で亀裂ができてしまい、そこから雨水が侵入します。
雨水が侵入すると建物は一気に傷み始めるため、管理をしっかりと行わなければいけません。

また、建物だけではなく敷地の維持管理も必要です。
とくに境界トラブルを引き起こす雑草には注意しなければならず、定期的な草刈りが必要です。

空き家にはランニングコストがかかる

空き家を所有しているとランニングコストがかかり、金銭的にも負担です。

空き家を所有していると固定資産税や草刈りの費用、管理するための交通費がかかります。
また、建物が傷んでいる場合には修繕工事の費用も負担しなければいけません。

建物の修繕工事の費用は高額になるため、大きな負担です。
修繕の周期を遅らすためにも、定期的な維持管理が欠かせません。

空き家は近隣の人に迷惑を掛ける

空き家を放置していると近隣の人に迷惑が掛かります。

維持管理をしていないと草が伸び隣地に越境したり、動物の住処になり悪臭の原因となったりします。
そして、空き家の状態が悪化すると、建物の崩落が発生し近隣の人にケガをさせてしまうことも考えなければいけません。

また、空き家が不法投棄の場所になったり、放火の危険性があったりすることも考慮する必要があります。
このように空き家を放置すると、近隣の人に迷惑を掛けることが多発してしまいます。

空き家を相続したときの処分法6選

空き家を所有していることにはリスクがあるため、処分する方法を理解しておくことが大切です。
少しでも維持管理の負担などを感じる時には、空き家の処分を検討してみましょう。

空き家をそのままにして売却する

空き家の状態がよく、設備も使える場合は、空き家をそのままにして売却しましょう。

築年数が経過していたとしても、リフォームしたいという買い手の需要も拾えるため、そのまま売却します。
また、リフォームや解体といった費用を出さなくて済むのもメリットです。

空き家を解体し更地として売る

建物の状態が悪い場合は、空き家を解体して更地として売却しましょう。

建物の状態が悪いと買い手がなかなか購入してくれません。
また、買い手が見つかったとしても、売主は建物の保証をしなければいけません。
状態の悪い建物の保証をするリスクは高いため、更地にして売却するほうが良いでしょう。

空き家を賃貸物件として貸し出す

賃貸需要が高い地域に空き家があるなら、賃貸物件として貸し出すことが可能です。

賃貸物件にすれば維持管理の手間が省けるうえに、家賃収入が得られます。
ただし、賃貸経営をする場合、リフォーム費用や不動産管理会社への報酬など費用が発生することに注意しましょう。

賃貸経営をする時には費用がかかり損をしてしまう可能性もあるため、不動産会社に相談し進めていくことをおすすめします。

相続土地国庫帰属制度を利用する

空き家が売却も賃貸もできない場所である場合、相続土地国庫帰属制度の利用を検討しましょう。

相続土地国庫帰属制度とは、一定条件を満たす土地である場合、国が土地を引き取ってくれる制度です。

ただし、相続土地国庫帰属制度は土地しか引き取ってくれないことと、引き取る際には負担金が必要であることには注意しなければいけません。
空き家の場合は解体をしなければいけませんし、負担金は場合によって数百万円かかるケースもあります。

もし国に引き取ってもらいたいと考えるのであれば、一度担当である法務局へ相談にいきましょう。
引き取ってもらえる条件を満たしているかどうか、確認してから進める必要があります。

空き家バンクを利用する

空き家が郊外にある場合は、空き家バンクを利用しましょう。

空き家バンクとは、郊外にある不動産の流通を促進するため、自治体が不動産の売却情報を集めてインターネットサイトに掲載してくれるサービスです。

自治体のインターネットサイトで問い合わせしてきた買い手と直接交渉、もしくは不動産仲介会社に依頼して売買契約を締結します。

不動産仲介会社は活動エリアが決まっており、郊外の不動産の売却活動をしてくれないケースがあります。
ただ、契約業務だけなら行ってくれるケースが多いため、空き家バンクを利用するときには不動産仲介会社を入れて売買契約することがおすすめです。

直接契約は仲介手数料がかからないものの、不動産の知識のない人が売買契約書を作成するのはかなりの難易度だと考えておきましょう。

不動産買取を検討する

空き家がなかなか売れない場合は、不動産買取を検討しましょう。

不動産買取であれば売却価格は下がるものの、すぐに現金化することが可能です。
ビジネスとして成り立つと判断されれば、ある程度郊外にあったとしても買取をしてくれます。

また、不動産買取は仲介手数料がかからない点や、建物の保証をしなくても良い点など利点もあります。

相続した空き家の処分法は6つ!

相続した空き家が不要な場合は、処分を検討しましょう。

相続した空き家の処分方法は、次の6つの方法があります。

  • 空き家をそのままにして売却する
  • 空き家を解体し更地として売る
  • 空き家を賃貸物件として貸し出す
  • 相続土地国庫帰属制度を利用する
  • 空き家バンクを利用する
  • 不動産買取を検討する

使わない空き家を所有していることにはリスクがあり、維持管理できない場合はトラブルに巻き込まれるケースもあります。

トラブルに巻き込まれないよう処分を検討し、自分にあった方法を探してみてください。

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