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固定資産税評価額とは?
調べ方や計算方法、実勢価格との違いを詳しく解説

不動産の所有者に課される固定資産税は「固定資産税評価額」に基づき算出されます。固定資産税評価額は不動産評価額の一つであり、固定資産税のほか、都市計画税や不動産取得税を算出する際にも用いられる重要な基準です。
本記事では、固定資産税評価額の概要や調べ方を解説します。計算方法や実勢価格との違いも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
固定資産税評価額とは
固定資産税評価額とは、固定資産税の基準となる不動産評価額の一つです。固定資産税のほか、都市計画税、不動産取得税などを算出する際にも用いられます。
固定資産税評価額は、各市町村の固定資産評価員が評価を行ったうえで、国が定めた「固定資産評価基準」に基づき算出されます。評価される要素は、土地の面積や立地、建物の構造や大きさ、築年数などさまざまです。
なお、固定資産税評価額は、原則3年に一度「評価替え(定期的見直し)」が行われます。
参照:固定資産税評価額|国税庁
参照:固定資産税の概要|総務省
土地評価額の種類
土地の評価には、固定資産税評価額などを含む5つの異なる基準があります。それぞれの概要は以下のとおりです。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| 固定資産税評価額 | 固定資産税の基準となる不動産評価額の一つ |
| 公示価格 | 国土交通省が公示する標準地の価格 |
| 基準地価 | 各都道府県が評価する土地の標準価格 |
| 路線価 | 国税庁が選んだ標準地の道路の値段から算出される土地価格 |
| 実勢価格 | 実際に取引される不動産価格 |
公示価格・基準地価はいずれも不動産取引や買収時の価格算定において重要な指標となります。
路線価には、相続税や贈与税の算出に用いる「相続税路線価(国税庁)」と、固定資産税の計算に使用する「固定資産税路線価(市町村)」の2種類があります。
実勢価格は「時価」とも呼ばれる実際の不動産価格のことです。不動産の条件や双方の事情、交渉などによって価格が変動する可能性があります。
固定資産税評価額の決まり方と計算方法
固定資産税評価額の決まり方は、土地・建物でそれぞれ評価方法が異なります。
- 土地:路線価方式もしくは標準宅地比準方式
- 建物:再建築価格方式
土地の評価方法は、市街地宅地では「路線価方式」、郊外や地方では「標準宅地比準方式」が用いられるのが一般的です。「路線価方式」は接する道路の価格(路線価)によって評価され、「標準宅地比準方式」は周囲の基準となる土地(宅地)をもとに単価を決定します。
それぞれの方式を用いた、固定資産税評価額の計算方法は以下のとおりです。
▼路線価方式
固定資産税路線価 × 土地面積 × 評点
▼標準宅地比準方式
標準宅地の単価 × 土地面積 × 補正率
一方、建物の固定資産税評価額は「再建築価格方式」で算出します。同じ建物を新たに建てた場合の建築費を算出し、築年数に応じた減価補正を行う方法です。
再建築価格方式を用いた固定資産税評価額の計算方法は以下のとおりです。
▼再建築価格方式
再建築費評点数の合計 × 経年減点補正率 × 床面積 × 評点1点当たりの価額
固定資産税評価額の計算は、専門的で複雑ですが、評価額を直接知る方法もあるため、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
参考:東京都土地評価事務処理要領|東京都
参考:令和7年分財産評価基準を見る|国税庁
参考:固定資産評価のしくみについて(家屋評価)|自治税務局 資産評価室
固定資産税評価額の調べ方
ここでは、固定資産税評価額の調べ方を3つ紹介します。各書類の見方も解説するため、ぜひ参考にしてください。
固定資産税の課税明細書を確認する
固定資産税の課税明細書には、固定資産税評価額の具体的な価格が記載されています。課税明細書とは、固定資産税の納税通知書に同封されている書類です。日本国内に不動産を所有している人に対して、毎年4月頃に市町村から郵送されます。
市町村ごとで書式が異なる場合があるものの「価格」または「評価額」の項目を見れば、固定資産税評価額を確認できます。
固定資産課税台帳を閲覧する
「固定資産課税台帳」を閲覧するのも、固定資産税評価額を調べる方法の一つです。固定資産課税台帳とは、固定資産税の対象となる土地や建物の所有者・所在・価格などが記載された帳簿のことで、市町村の役所や課税事務所に発行を依頼すると入手できます。(※)
課税明細書と同様、台帳の「価格」欄に固定資産税評価額が記載されています。
なお、閲覧時間や手数料、申請方法などは市区町村ごとで異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
固定資産評価証明書を取得する
固定資産税評価額の調べ方として「固定資産評価証明書」を入手するという方法もあります。
固定資産評価証明書とは、土地や建物の所有者・所在地・価格(固定資産税評価額)などが記載された書類です。各市町村の役所や課税事務所に発行を依頼することで入手できます。(※)
固定資産評価証明書には、土地・建物ごとの評価額が記載されており「価格」欄から確認できます。
固定資産税評価額をもとに算出できる税金
固定資産税評価額を把握できれば、固定資産税や都市計画税などの算出が可能です。ここでは、固定資産税評価額をもとに算出できる税金と計算方法を紹介します。
固定資産税
固定資産税とは、1月1日時点で不動産(土地・建物など)を所有している人に対して、市町村が課税する地方税の一つです。固定資産税は「固定資産税課税台帳」に登録された評価額をもとに算出されます。
固定資産税を算出する計算式は以下のとおりです。
固定資産税 = 固定資産税評価額 × 税率1.4%
ただし、上記で提示した税率はあくまでも国が定めた目安であり、市町村ごとで異なる場合があります。
なお、一定の要件を満たす新築住宅や住宅用地においては、軽減措置が適用されます。
参考:固定資産税|総務省
参考:新築住宅に係る税額の減額措置|国土交通省
参考:令和7年度住宅税制改正概要について|国土交通省
登録免許税
登録免許税とは、不動産の登記を行う際に支払う税金のことです。建物を新築したり、不動産を売買したりするときに課税されます。
登録免許税は、新築時・売買時(抵当権設定登記)で計算式が異なります。
▼所有権に関する登記の場合
登録免許税 = 固定資産税評価額 × 所定の税率
▼抵当権設定登記の場合
登録免許税 = 債権金額(住宅ローンの借入額) × 所定の税率
税率は、不動産登記の内容によって0.4%もしくは2%が適用されます。詳しくは国税庁のWebサイトをご確認ください。
都市計画税
都市計画税とは、1月1日時点で都市計画区域内にある土地や建物を所有している人に対して課される税金で、固定資産税と一緒に納めます。納められた税金は、都市計画事業や土地区画整理事業を進めるための資金に充てられます。
都市計画税の計算式は以下のとおりです。
都市計画税 = 固定資産税評価額 × 税率
税率は最大0.3%で、詳細は市町村によって異なります。
参照:都市計画税|総務省
不動産取得税
不動産取得税とは、不動産(土地・建物など)を取得した場合に課される地方税です。固定資産税のように毎年かかる税金ではなく、取得時に一度だけ支払いが生じます。
不動産取得税を算出する計算式は以下のとおりです。
不動産取得税 = 固定資産税評価額 × 税率
不動産取得税の税率は通常4%ですが、土地および住宅に関しては、令和9年3月31日まで軽減税率が適用され、3%になっています。
固定資産税評価額を調べるときの注意点
ここでは、固定資産税評価額を調べるときの注意点を紹介します。
床面積が同じでも評価額は異なる
固定資産税は、必ずしも「床面積が同じ=同じ評価額」になるわけではありません。床面積が同じでも、評価額は建物の構造・建材設備の質によって変動するため注意が必要です。
例えば、建築時のコストが高いほど、固定資産税評価額も高くなる傾向があります。また、木造か鉄筋コンクリート造か、システムバスなどの設備があるかどうかも、評価額が変動する要因になります。
固定資産税評価額が必ずしも適切とは限らない
固定資産税評価額について「納得できない」「明らかに高すぎる」と感じる場合、固定資産評価審査委員会へ不服申し立てが可能です。申し立て期間は納税通知書の交付から3カ月以内とされているケースが一般的ですが、自治体によって異なるため、お住まいの自治体にてご確認ください。
固定資産税評価額が必ずしも適切とは限りません。課税内容にミスがある場合は、還付を請求することで、納付後でも過払いした分の税金を返還してもらえます。
まとめ
固定資産税評価額は、固定資産税の基準となる不動産評価額の一つです。固定資産税評価額は、固定資産税の課税明細書や固定資産評価証明書などから確認できるほか、自身で計算することも可能です。
ただし、評価額に誤りがある可能性もあるため、毎年通知書を確認しましょう。
また、これから不動産購入や新築をお考えの方は、将来の固定資産税負担も視野に入れた資金計画が重要です。「ポラス」では、物件選びから税金を含めた資金計画まで、トータルでサポートいたします。
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