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Column
中古住宅購入の流れを徹底解説
諸費用のシミュレーションや必要書類も紹介

- この記事で分かることを1分で解説
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- 無理なく返済できる予算を決め、希望条件に優先順位をつけてから物件を探し内覧します。
- 気に入った物件があれば買付証明書を提出し、重要事項説明を経て売買契約を結びます。
- 契約後は速やかに住宅ローンの本審査を進め、承認後に残代金の決済と引き渡しを受けます。
- 物件価格とは別に、仲介手数料や税金などの諸費用が「物件価格の7〜9%程度」かかります。
中古住宅の購入は、手続きが多く「何から始めればよいのかわからない」と感じる方も多いでしょう。
あらかじめ全体の流れを把握しておけば、準備や手続きをスムーズに進めやすくなります。
本記事では、購入計画から引き渡しまでの流れを7ステップで解説します。諸費用のシミュレーションや必要書類一覧、契約時の注意点もまとめているので、購入を検討する際の参考にしてください。
中古住宅購入の流れと具体的な手順
中古住宅の取得には、購入計画から引き渡しまで複数のステップがあります。各段階のポイントを押さえて、準備や手続きをスムーズに進めましょう。
1.購入計画を立てて予算と希望条件を決める
まず現在の収入・支出・貯蓄をもとに月々の返済額の目安を把握し、住宅ローンの事前審査を受けて借入可能額を確認しながら、予算を具体化していくのが一般的です。
「いくらの物件が買えるか」ではなく「毎月いくらなら無理なく返済できるか」という視点で考えると、生活に余裕のある資金計画を立てやすくなります。現在の家賃・生活費・将来の教育費なども踏まえ、月々の返済額の上限を設定してください。
予算が明確になったら、希望条件を以下のポイントに沿って整理しましょう。
- エリアや通勤時間
- 間取りや広さ
- 築年数
- 周辺環境(学校・病院・スーパーなど)
条件に優先順位をつけておくことで、物件選びの判断がしやすくなります。
2.物件を探して内覧し比較検討する
物件は不動産ポータルサイト・チラシ・不動産会社への直接相談を組み合わせて探すと、選択肢が広がります。
気になる物件が見つかったら、現地で内覧を行いましょう。図面や写真では判断しにくい以下の点は、現地で状況を確認できると安心です。
- 日当たりや採光の状態
- 床や壁、天井などのひび割れや染み
- 設備(給湯器・水回りなど)の動作状況
- 騒音や臭い
- 近隣との距離感
- 最寄り駅やバス停までの道のり
1つの物件だけで決めず、複数の物件を比較しながら検討することが大切です。内覧時の不明点は担当者に確認し、内容をメモしておくと物件比較がしやすくなります。
3.購入申し込みを行い条件交渉を進める
購入する物件が決まったら「買付証明書(購入申込書)」を不動産会社に提出し、売主へ購入意思を伝えます。買付証明書に法的拘束力はありませんが、売主との条件交渉を始めるきっかけになる重要な書類です。
買付証明書には、物件の所在地や価格といった物件情報、氏名・連絡先などの買主情報のほか、購入希望価格・引き渡し時期・住宅ローン利用の有無などが記載されます。
価格交渉を行う場合は、周辺の売却事例や物件の状態を根拠に、現実的な金額を提示する方が売主に受け入れられやすいです。ただし、人気のある物件では満額申し込みが優先される場合もあります。
4.重要事項説明を受けて売買契約を締結する
売買契約の当日は、宅地建物取引士(国家資格者)から重要事項説明を受けたあと、売買契約書に署名・押印する流れになります。
重要事項説明では、主に以下の内容が説明されます。
- 物件の権利関係(抵当権の有無など)
- 法令上の制限(建ぺい率・用途地域など)
- 設備の状態と引き渡し条件
- 契約不適合責任の範囲
- ローン特約の有無
口頭説明と契約書の記載が一致しているかを確認し、不明な点はその場で質問しましょう。署名後は原則として内容を変更できないため、事前に内容を確認しておくことが重要です。
5.住宅ローン本審査を進めて融資承認を受ける
売買契約の締結後、住宅ローンの本審査に申し込みます。審査期間は1〜2週間程度で、承認が下り次第、金融機関でローン契約を結びます。本審査では、主に以下の書類が必要です。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 住民票(発行後3ヶ月以内)
- 源泉徴収票(給与所得者)
- 確定申告書(直近2〜3年分)※確定申告をしている場合
- 売買契約書のコピー
- 物件に関する書類一式
書類に不備があると審査に時間がかかるため、必要書類は不動産会社または金融機関に確認して準備しておきましょう。
6.決済と登記手続きを行い物件の引き渡しを受ける
決済当日は、売主・買主・不動産会社・金融機関の担当者・司法書士などが同席して、手続きを進めます。手続きの流れは以下のとおりです。
- 司法書士が書類を最終確認する
- 住宅ローンの融資が実行され、残代金が売主口座に振り込まれる
- 固定資産税などを日割りで精算する
- 司法書士が所有権移転登記の申請を行う
- 物件と関連書類が買主に渡される
登記申請自体は当日に行われますが、法務局での手続きが完了するまで通常1〜2週間程度かかります。複数の手続きが集中するため、必要書類を事前に漏れなく揃えておくと当日の手続きがスムーズに進みます。
7.入居準備を進めて新生活をスタートする
入居時期はリフォームの有無によって異なりますが、住宅の状態がよければ引き渡し後すぐに住み始めることも可能です。
引っ越し前には、各種手続きを計画的に進めておきましょう。入居前に済ませておく手続きは、以下のとおりです。
- 電気・ガス・水道の開通手続き
- インターネット回線の申し込み
- 郵便物の転送届(郵便局)
- 住民票の異動(市区町村役場)
また、引き渡し時に全室の設備動作を確認し、不具合があれば不動産会社へ連絡してください。時間が経過すると、入居後に発生した不具合と判断される場合もあるため、当日の状態を写真などで記録しておくと安心です。
中古住宅購入にかかる期間の目安
中古住宅の購入は、物件探しから引き渡しまで一般的に3〜6ヶ月程度かかります。各ステップの期間の目安は以下のとおりです。なお、並行して進められるステップもあるため、実際の期間は前後することがあります。
| ステップ | 期間の目安 |
|---|---|
| 購入計画・資金計画 | 2週間〜1ヶ月 |
| 物件探し・内覧 | 1〜3ヶ月 |
| 購入申し込み・条件交渉 | 1週間程度 |
| 住宅ローン事前審査 | 1〜2週間 |
| 売買契約 | 半日〜1日程度 |
| 住宅ローン本審査 | 2週間程度 |
| 決済・引き渡し | 1日 |
全体のスケジュールに影響しやすいのは、物件探しにかかる期間です。希望条件の優先順位が明確で、事前審査を済ませている場合は、物件が見つかってから2ヶ月程度で引き渡しまで進むケースもあります。
引き渡し後にリフォームを行う場合は、工事期間として1〜3ヶ月程度を別途見込んでおくとよいでしょう。
仲介手数料や登記費用など主な諸費用の内訳
中古住宅の購入にかかる諸費用は、一般的に物件価格の7〜9%程度が目安とされています。主な費用項目と発生タイミングは以下のとおりです。
| 費用項目 | 目安 | 発生タイミング |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 物件価格×3%+6万円+消費税(上限) | 売買契約時・決済時 |
| 印紙税 | 1〜3万円程度 | 売買契約時・ローン契約時 |
| 登録免許税 | 固定資産税評価額×税率 | 決済・引き渡し時 |
| 不動産取得税 | 固定資産税評価額×3% | 取得から数ヶ月後 |
| 司法書士報酬 | 5〜10万円程度 | 決済・引き渡し時 |
| 住宅ローン事務手数料・保証料 | 3〜5万円または借入額×2.2% | ローン契約時 |
| 火災保険料 | 戸建て5〜15万円程度(5年契約) | 引き渡し前後 |
参考:<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ|国土交通省
参考:No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで|国税庁
参考:不動産取得税|総務省
登録免許税は、令和9年3月31日までの軽減措置として、所有権移転登記が本則2.0%から0.3%、抵当権設定登記が0.4%から0.1%に引き下げられています。
また、不動産取得税の税率は本来4%ですが、現在は土地と住宅に限り3%の軽減税率が適用されています。
中古住宅購入に必要な書類一覧
購入手続きで必要になる主な書類は、以下のとおりです。
| タイミング | 主な必要書類 |
|---|---|
| 購入申し込み・売買契約時 |
|
| 住宅ローン事前審査時 |
|
| 住宅ローン本審査時 |
|
| 決済・引き渡し時 |
|
印鑑証明書は発行から3ヶ月以内のものが求められるケースが多く、取得タイミングに注意が必要です。
住宅ローンの必要書類は金融機関によって異なるため、事前審査の段階で担当者から書類リストを取り寄せておくと安心です。
中古住宅を購入する際の注意点
中古住宅を購入する際は、物件の状態や契約内容など、事前に確認しておきたいポイントがあります。ここからは、中古住宅を購入する際に注意したい点を見ていきましょう。
物件の状態や周辺環境を確認する
内覧時は、目に見える部分だけでなく、外から確認しにくい箇所にも注意が必要です。特に以下の点は、購入後に修繕費が発生しやすい箇所です。
- 屋根・外壁のひび割れや雨漏りの痕跡
- 床下・小屋裏のシロアリ被害や腐食
- 配管の老朽化や水回りの排水状況
- 過去の修繕履歴の有無
建物の状態が気になる場合は、インスペクション(既存住宅状況調査)を活用する方法があります。周辺環境は、駅までの実際の移動時間や騒音・臭いの有無、生活施設の充実度を現地で確認しましょう。
売買契約や重要事項説明の内容を確認する
重要事項説明書と売買契約書は、署名前に必ず内容を把握しておく必要があります。見落としやすい確認項目は以下のとおりです。
- 抵当権など担保権の有無
- 再建築の可否と接道状況
- 契約不適合責任の範囲と期間
- ローン特約の有無
マンションの場合は、前の所有者の滞納分が買主に引き継がれるケースがあるため、管理費・修繕積立金の滞納状況も合わせて確認が必要です(※)。
口頭説明と契約書の記載が一致しているかも確認し、疑問点は整理してから当日を迎えると確認漏れを防ぎやすくなります。重要事項説明書は事前に取り寄せられる場合もあるため、可能であれば当日までに目を通しておくとよいでしょう。
引き渡し前に手続き内容と設備の最終確認を行う
引き渡し当日は、残代金の決済・登記申請・設備確認が同日に集中するため、事前に流れを把握し、必要書類を漏れなく準備しておきましょう。
設備確認では、給湯器の点火・水回りの排水・ドアや窓の開閉・換気扇の動作などを実際に試します。
契約時の説明内容と設備の状態に相違がないかも確認し、不具合があれば不動産会社へ連絡してください。時間が経過すると入居後に発生した不具合と判断される場合もあるため、当日の状態を写真で記録しておくと安心です。
まとめ
中古住宅を購入する際は、資金計画から引き渡しまで段階的に進める必要があります。各段階で必要な書類や手続きを把握しておくことで、スムーズに準備を進めやすくなります。
諸費用は物件価格の7〜9%程度が目安で、資金計画には物件価格だけでなく諸費用を含めた総額で考えておくことが大切です。
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